インプレッサをできるだけ安く買いたい!
大半の人がそう思っているはずです。
その場合、重要となるのがディーラーとの値引き交渉です。
そこで、インプレッサを購入する際、ディーラーに大幅値引きさせるために知っておきたい5つのポイントをご紹介したいと思います。
Contents
ディーラーの儲けのカラクリを知っておく!
値引き交渉をうまくやるためには、まずディーラーの儲けのカラクリを知っておく必要があります。
ディーラーは新車を販売した場合、どれくらいの利益を得るのでしょうか?
順番に説明していきたいと思います。
ディーラーが新車を販売した場合に得られる利益は以下の7つです。
②オプションの利益
③諸費用の利益
④ローン金利の利益
⑤自動車保険の利益
⑥点検による利益
⑦下取車の利益
では、ひとつずつ説明していきましょう。
車両本体の利益
ディーラーが客にクルマを売るためには、メーカーから仕入れなければなりません。
つまり、仕入れ値と売値との差額が車両本体の利益となるのです。
では、ディーラーは一体どれくらいの価格でメーカーからクルマを仕入れるのでしょうか?
これはメーカーや車種・仕入れ時期によって異なりますが、おおよそ売値の8割くらいと言われています。
したがって、売値300万円のクルマなら、仕入れ値はだいたい240万円くらいになります。
仮に定価通りで売ることができれば、単純計算で、60万円の利益が得られることになります。
オプションの利益
ディーラーは車両本体の利益の他に、オプションで利益を得ます。
オプションにはメーカーオプションとディーラーオプションの2種類があります。
では、得られる利益はどれくらいなのか?
まずメーカーオプションですが、これは車両本体と同じで、売値の2割程度が利益となります。
一方、ディーラーオプションは、利益率が高く、最低でも3割程度、なかには何と9割が利益になるものもあります。
諸費用の利益
諸費用もディーラーが得る利益の一つです。
ひとつひとつの利益は大きくありませんが、合わさると、それなりの金額になります。
以下は新車購入時にかかる諸費用です。
2. 車庫証明費用
3. 納車費用、納車手数料、納車準備費用
4. 下取り車諸費用、下取り車手続き手数料、査定料など
5. 廃車手数料、廃車諸費用
6. ローン取扱い手数料、行政書士手数料、代書料
7. クリーニング費用
8. 環境整備費用、納車整備費用
9. 法定費用 (いわゆる自動車諸税・税金類)、預かり法定費用
9に関しては法定費用で税金のため、ディーラーの儲けはありませんが、その他はディーラーの利益となります。
ローン金利の利益
クルマを購入する場合、多くの人はディーラーローンを組むと思います。
ちなみに、スバルのディーラーローンの金利は3.9%(2018年9月時点)です。
実は、この金利の一部はローン会社からディーラーにバックマージンとして入ります。
自動車保険の利益
今はネット保険など、安い自動車保険がありますが、自動車メーカーも独自に自動車保険を出しています。
ネット保険に比べると、保険料は割高ですが、その分、傷や凹みなどを修理してくれる補償サービスが付いていて、安心してクルマに乗れるというメリットもあります。
このメーカー独自の自動車保険に加入してもらうことでディーラーはバックマージンを得ることができます。
点検による利益
新車は購入した後もメンテナンスなどにお金がかかります。
半年ごとの点検や車検、エンジンオイルの交換、その他パーツの交換など、その金額は意外とバカになりません。
そこで、ディーラーは客に向けて「点検パック」というサービスを用意しています。
このサービスによって利益を先取りすることができます。
下取り車の利益
新車を購入する場合、多くの人が古いクルマからの乗り換えだと思います。
この場合、旧車を下取りに出すことで、購入資金の一部に充てます。
ディーラーは、積極的に下取りを持ちかけてきます。
理由は、下取りし、転売することで、多額の転売益を得られるからです。
ディーラーの下取りは査定額が極端に安いので要注意です。
実際、ディーラーの下取り査定が10万円だったクルマが買い取り専門店での査定では、50万円の値が付くということはよくあります。
値引き額は購入時期で大きく変わる!
新車の値引き額は購入時期で大きく変わります。
狙い目はズバリ3月と9月の決算期です。
3月と9月はディーラーにとって売り上げ目標を達成するために重要な月だからです。
このため、ディーラーの営業マンはノルマを達成するため、通常の月ではとても出ないような値引き額を提示してくることがよくあります。
また、決算月はメーカーにとっても販売台数に関わる重要な月であるため、ディーラーに販売奨励金を出すなどして、セールスの強化をしようとします。
この販売奨励金はディーラーのノルマ達成率によって異なり、1台売るごとに数万円の奨励金が支払われると言われています。
数万円というと、少ないと思う人もいるかも知れませんが、年間1万台売るようなディーラーであれば、仮に2万円としても、2億円の収入増となります。
しかも、奨励金は売れば売るほど、高くなるため、ディーラーにとっては、販売目標を達成することは最重要課題である訳です。
ということで、3月と9月が値引きのチャンスということは間違いありませんが、その一方で、注意しておかなければならないこともあります。
それは、ディーラーから提示された値引き額が本当に安いのか?ということです。
最近はネットでの情報が氾濫していることもあり、多くの人が決算月は値引き額が増えるということを知っています。
これはもちろんディーラー側もわかっています。
そこで、営業マンはこれを逆手にとって、客に対して、「今月は決算月なので、今決めて頂ければ、通常より値引きしますよ」と持ちかけてくることがあります。
客がその言葉を信じて契約すると、実際に提示された額は通常月の値引きとほとんど変わらないことがよくあるのです。
こうしたセールストークにひっかからないためにも、値引き額の最新相場と限界額をネットで調べるなどして、きちんと把握しておくようにしましょう。
オプションで大幅な値引きを勝ち取ろう!
オプションはディーラーにとって大きな利益を生みます。
なかでも、ディーラーオプションは3〜5割引の値段で仕入れられるため、値引き交渉の大きな材料となります。
車両本体の値引き額が増えない場合は、ディーラーオプションの値引き交渉で徹底的に粘ることをおすすめします。
その際は、車両本体とオプションの値引きは必ず分けて交渉しましょう。
方法としては、まずディーラーにはオプションは付けずに車両本体のみの購入を持ちかけ、値引きを交渉します。
そして、車両本体の値引き額交渉を進めます。
すると、営業マンからこんなことをもちかけられることがあります。
「このオプションを付けてもらえば、車両本体の値段をもう少し値引きさせて頂きます」
これには絶対乗ってはいけません!
オプションで得られる利益分を車両本体の値引き分に引き当てて、相殺しようという作戦だからです。
あくまでも車両本体のみの値引きで何度か交渉を繰り返し、いよいよ限界だと思われる額が提示されたら、こう切り出します。
「わかりました。ただし、付けたいディーラーオプションがまだ決まってないので、ディーラーオプションを50パーセント値引きをしてくれるなら契約します」
元々ディーラーオプションは利幅が大きいので、このやり方なら高い確率で、条件を飲んでもらえます。
諸経費とローン金利でさらに値引きを迫る!
諸経費は前述したとおり、税金などの法定費用を除くと、ディーラーの利益になります。
その金額をすべて合計すると、およそ5〜10万円となります。
したがって、これらの諸費用をなくしてもらうことで、5〜10万円の値引きが可能になるのです。
同様に、ディーラーローンを利用する場合も値引き交渉の材料となります。
ディーラーにはこの金利のおおよそ半分がバックマージンとして入ると言われています。
スバルのディーラーローンの金利は3.9%(2018年9月時点)ですが、仮にスバルで200万円のローンを組んだとします。
この中から仮に2%分を値引きしてもらえば、40,000円です。
また、ディーラーが用意する自動車保険に加入することでも値引き額アップを図れます。
下取り車は買取業者の査定額を必ず提示する!
これはディーラーとの商談の中で、もっとも重要です。
前述したように、ディーラーは下取り車がある場合、極端に安い値段を付けます。
10万円と査定された車が買取専門店では50万円で売れるということはよくあります。
下取り車がある場合は、必ず買取専門店に査定してもらいましょう。
そして、その査定額をディーラーに提示して、下取り額アップを迫って下さい。
大半のディーラーは「その金額は出せない」と言うでしょうが、場合によっては、買取業者の下取り額に近い値段を付けてもらえることもあります。
下取り額に納得できれば、そのまま下取ってもらえば、面倒な手間が省け、納車日まで乗り続けることもできます。
ディーラーの提示する下取り額に納得できなければ、買取業者に売却すれば済む話です。
下取りの際は必ず買取業者の査定額を知っておく!
これは鉄則です。
ディーラーの言い値で下取りに出さないように注意して下さい。